第149章

着替えを済ませて戻ってきても、公爵はまだ到着していなかった。エイモスはまたアリシアの袖を引き、苦い顔で転移陣のほうを指さす。

「ねえ、先生たち……まだあそこで作業するの? こう言うのもなんだけど、父さんの軍がもうすぐ来る。あのままだと、ちょっと……まずいんじゃないか」

広場では、衛兵以外は皆きちんと左右に整列し、領主の帰還を迎える準備をしている。なのに、あの六人だけが地面にしゃがみ込み、紙に何やら書いたり線を引いたり――魔法使いのローブを着ていなければ、軍が城門をくぐった瞬間に「職人の一団か?」と誤解されてもおかしくない。

もっとも、エイモスだって全員に礼をさせたいわけではない。少なく...

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